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「天」は大吟醸と一番搾りの2種類
大吟醸
大吟醸「天」は、岐阜県産、最高級酒造好適米「ひだほまれ」の玄米を45%まで精白し、越後杜氏、松井栄一が丹精こめて醸し出した品評会用の大吟醸酒です。風味が十分熟成するのを待って蔵出ししたもので、滑らかな舌さわりと上品な味わいと共に、デリシャスな果実香に似た芳香が特徴です。
UDジャパンではお世話になっている方々へのお中元として大活躍! 中には毎年楽しみにしてくださる方もいるんです。
一番搾り
吟醸一番しぼり「天」は、醸し出されたもろみを醸造し、しぼりあがって舟口からしずくのようにたれる酒をそのまま瓶に生づめした、その年々の一番できたての生きのいい荒ばしりの吟醸酒です。自家田米ひだほまれを55%まで精白し、越後杜氏、松井栄一が丹精こめて醸し出しました。ひだほまれは、香り立ちの早い酒米ですので、新酒としては香りのいいすっきりした飲みごこちです。 まったくの生まれたままの生酒ですので、春先までしか味わえない吟醸酒で、毎年限定1000本となっておりますが、 やはりこちらもUDジャパンではお歳暮として大活躍! 毎年新年のお屠蘇はこれ、と決めてくれている方もいらっしゃるそうです。
「天」を醸すのは岐阜県の大橋酒造さん
PHOTO BY KAZUO KITAI
岐阜県中津川市の恵那峡の奥に大橋酒造はあります。創業明治41年、670石の小さな酒蔵です。蔵元であり、杜氏でもある大橋さんは、こう言います。
「私どもでは、寒づくりだけですが、年間、1升瓶で67,000本、大手の蔵のコンピュータづくりですと2時間でできてしまう量しかつくっていません。 米は、自社田でつくったり依託してつくってもらう酒米“ひだほまれ”を用い、蔵人たちが、丹精込めて手づくりで酒を醸しだしています。特に吟醸酒は、杜氏が寝ずに麹と闘いながら醸しだすのです。 平成16年秋からは、蔵主である私が杜氏となり、できるだけ自然に近い状態で酒米づくりができ、蔵人たちと力いっぱい手づくりで酒づくりができるように、全員で環境を整えることに力を注いでおります。 そして、さらに力を入れなくてはならないのが、皆で醸しだした大橋酒造の酒を、多くの愛飲家の皆様にもっともっと堪能していただくことです。」
天の酒米『ひだほまれ』は蛭川の纐纈鉄美さんがつくりました
PHOTO BY KAZUO KITAI
纐纈鉄美さんは、畜産農家のご主人です。「なぜむずかしい酒米をつくるのですか」とお聞きしたら、「牛に食べさせる藁が欲しいからだ」と言われる。牛、藁、酒米……??? クイズをだされたような顔をしている私に、纐纈さんはその謎説きをしてくれました。
「牛には藁を食べさせている。しかし今の米の収穫はコンバインでするので藁が残らない。それに化学肥料で作った米の藁はあまりよくない。全部とは言わないが2割くらいはこしのあるいい藁を食べさせたい。大橋酒造で酒米をつくってくれる人を探していたので、そこで名乗りを上げた。 牛の糞をもとにして自分で堆肥をつくり、有機栽培、無農薬でひだほまれをつくっている。茎の延び過ぎの心配や、倒伏の心配と酒米はとても手がかかるが、毎朝一番に田圃を見に行くのが日課になっている。収穫の時は、大橋酒造も全員で手伝ってくれるし、牛はうまい藁が食べられるし、言うことないですよ」と牛の頭をなでながら話してくれました。(談・1991年 夏)
「天」のラベルは、書家 村木享子氏の作品からいただきました。

PHOTO BY ISAMU UCHIYAMA

ドイツのワークショップ風景
東京にありながら、未だ緑と澄んだ水を抱く青梅の奥地に、書家村木享子氏の庵「風縄書屋」はあります。氏の小柄な体からは想像できない、力強く、そしてどこか原始の精神を感じるその書は、見る者を圧倒します。 「天」のラベルである書も、元の作品は1mを超える大作です。
「人の立つ象形、大に
頭部○を加え、■とする
○は一に変わり、天誕生す
天は巓にして、天空の意となる
いにしえより
天は神坐まるところ
神意を忘じて久しい今人も
天命の死を受け入れる時
古人とつながる」
(書籍「風縄書屋の空間」より天について)
※■は○の下に大を加えた象形文字
また氏は、毎年ドイツの芸術大学や美術工芸博物館などで「書」のワークショップを開くなど、精力的に活動されています。

