株式会社ユーディージャパン

人材教育・出版・ユニバーサル環境の推進

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UD楽−ユニバーサルデザインがく

好評発売中!

著者 細山 雅一
大きさ A5判 224頁
予価 1,575円(本体価格1,500円)

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ユニバーサルデザインにかかわる人、必読の書
日本文化の心と技が、世界を拓く
超高齢社会でも心地よく、楽しい暮らしを創る

重要なのは、技術を正しく生かす「ユニバーサルデザインの心」なのではないでしょうか。人に向けられた温かい心と日本の誇る技術が相まって、世界をリードする「ユニバーサルデザイン社会」が築けるのだと感じています。

(本文より)

これからのユニバーサルデザインは、「日本文化の心と技が、世界を拓く」をテーマに、ユニバーサルデザインに関わる人、必読の書。細山雅一が、松下電器でのモノづくりの経験を生かし、超高齢社会でも心地よい、楽しい暮らし創りを語る。

「UD楽」目次

第1章 ユニバーサルデザイン楽に託した思い
学べば楽しいユニバーサルデザイン/ユニバーサルデザインの発祥と考え方
第2章 ユニバーサルデザイン楽との出会い
ユニバーサルデザインとの出会い/E&Cプロジェクトとの出会い/E&Cでの活動/バリアフリーは銀座から/業務へのフィードバック/携帯電話と高齢者調査〈らくらくホンの誕生〉/国際ユニバーサルデザイン会議2002in横浜/国際会議の残したもの/国際ユニヴァーサルデザイン協議会の誕生/国際ユニヴァーサルデザイン会議2006in京都/佐賀県のユニバーサルデザイン/アビリンピック/これからのユニバーサルデザイン
第3章 ユニバーサルデザイン楽の基本要綱
特別な施しではなく、同じ人間だという実感を持てる社会/理屈ではなく、人間の感覚を大事にする社会/快適で美しいものを生み出せる社会/技術は素材、ユニバーサルデザイン楽が価値を創る
第4章 ユニバーサルデザイン楽のヒントは日本文化にあり
日本建築―自在性/風呂敷―多様性/和服―柔軟性/扇子―可搬性/江戸前寿司―一口サイズのファストフード/江戸のもの売り―宅配の先人たち/間戸―可変性/障子―気配の文化
第5章 ユニバーサルデザインはモノづくりの基本品質
ユニバーサルデザイン基本品質/特別でない普通の商品であること/美しいこと、魅力があること/利益が適切に出て、事業が成り立つこと
第6章 ユニバーサルデザイン楽 雑感
天動説と地動説/日本映画界の再興!/善意の押し売り/電球型蛍光灯はユニバーサルデザイン/段差の解消/安全と安心/ユニバーサル弁当/手話通訳って誰のため?/災害弱者/文明の利器―車いすリフト/サイクルコンピュータ/駅の非常ボタン/日向ぼっこ
付章 ユニバーサルデザイン楽 養成講座
基本的なスタンス/具体的な手法
・聡史くんのファーストライト
・ユニバーサルデザインで未来を創る
・『UD楽』 後書き

 たとえば、敷居。この廊下と座敷の間に生まれる段差には、違った意味が隠されています。それは、違う空間に踏み入れるときの注意力を養うという教育的な視点です。
 ある研究者のレポートによれば、まったく段差のない家で育った子どもと、日本的家屋で育った子どもの歩行時や走行時の転倒頻度を調べた結果、明らかに日本的家屋で育った子どもの転倒率が低かったというのです。その要因が、廊下と座敷の段差、敷居にあると。
 日本的家屋で育った子どもは、自然と歩行時に足を上げる歩行法が身に付いている。だから多少の段差や障害物があってもつまずいたりすることなく、歩いたり、走ったりできるのだそうです。言われてみると、すごい説得力を感じ、納得ですよね?

 バリアフリー住宅は、当然のように敷居をフラットにしてしまうでしょう。車いすで過ごすおじいちゃんのために、家の中は完全にフラット。その車いすを押す孫は、外で何でもない小さな段差につまずいて転びケガをするなんて、笑えない光景が目に浮かびます。廊下と座敷の段差が、人間の感覚を養うためにつけられたとは思えませんが、もし、フラットにすることが感覚を養う妨げになるのなら、この小さな段差を、別の方法で乗り越える手立てを考える必要があります。やたらと転んで、あざだらけになる子どもに育つのなら、私は車いすになってもこの二センチくらいの段差を乗り越えられる車いすを考えたいものです。
 日本文化は、私たちが日常的に気付かないところで、多くの示唆を与え、多くのことを育んでくれています。豊かな心で暮らす知恵も含まれています。その心を大切にしながらの不便さ解消でなければ、真のユニバーサルデザインとはいえないのではないでしょうか。

(本文より抜粋)

著者略歴

細山 雅一(ほそやま まさかず)
1970年 桑沢デザイン研究所工業デザイン科卒業、松下電器産業(株)入社、オーディオ機器のデザイン担当
1994年 桑沢デザイン研究所 非常勤講師
1995年 E&Cプロジェクト参加、操作性班班長。凸記号の基準化・携帯電話と高齢者の調査提案など
2002年 松下電器産業(株)パナソニックデザイン社UD担当参事、国際UD会議in横浜、実行委員
2003年 国際ユニヴァーサルデザイン協議会立ち上げ。テーマ研究委員会委員長・普及啓発WG主査
2005年 松下電器産業(株)社内マスターズ講師に認定
2006年 佐賀県ユニバーサルデザイン推進会議アドバイザーに就任、国際UD会議in京都、主催者セッションのコーディネータ、松下電器産業(株)退職
現在 細山UD-Unitを主宰、拓殖大学講師(非常勤)、桑沢デザイン研究所 非常勤講師、佐賀県ユニバーサルデザイン推進会議アドバイザー

受賞: Gマーク16点、海外デザインアウォード、雑誌ポパイのデザインオブザイヤー3年連続受賞