株式会社ユーディージャパン

人材教育・出版・ユニバーサル環境の推進

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CM字幕はユニバーサルデザインの企業姿勢を端的に伝える
(月刊ニューメディア2007年10月号 取材原稿)

 

「大事なことですが、うちでは…」

 「ユニバーサルデザイン」の考え方を社会の規範にするために、企業の方に研修や出版などを通して具体的な対応策などを広めてきました。これまでの間、いろいろな転機がありましたが、最初は1999年の改正男女雇用機会均等法の施行でした。この時からノーマライゼイションやユニバーサルデザインという考えが企業の中でも関心を集め始めたわけです。それ以前は、人事部門の方と均等法や障がい者雇用について話すと、「大事な考えです」と理念については賛同されるのですが、「しかし、うちではまだ……」と続くような厚い壁がありました。

人口構成の変化が突き動かす

 社会のユニバーサルデザイン化を突き動かしているもう一つの要因は、人口構成の変化です。かつて「社会」が想定したのは、元気で若い男性を中心としたものでした。労働人口は1995年をピークに急激に減少してきているわけで、この構造変化にどう対応するかが迫られているのです。
  そこから、女性の積極的な登用や障がいがあっても働きたい人の積極的な雇用、高齢者も働く意思があれば働けるといった新しい社会と労働のイメージが広がってきています。

法律の役割も大きい

 さて、テレビCMに字幕を付けることですが、宣伝担当の方は字幕について十分な認識を持っていない状況ではないかと思います。字幕を付けますかと聞くと、多分「大事です」と答え、「他の社が付けるようになれば……」と10年ほど前の改正男女均等法のときと同じような反応だという感じがします。
 CM字幕を考える上で大事なことは、CMデザインに理念を持つことだと思います。表現する上で、すべての人に伝えることをどうデザイン化するか。新しいデザインの発想が必要です。
 「ユニバーサルデザイン」をコンセプトに商品開発に取り組む企業が増えてきています。それをどう伝えるか。企業情報のメッセージであるテレビCMに字幕を付けて、あらゆる人に自社メッセージをあまねく伝えることは、最も端的に企業ポリシーを伝えることになるのではないでしょうか。
 ここ十数年のユニバーサルデザインの推進を振り返ってみると、法律の役割が大きいと感じています。躊躇する社会や企業を後押しし、前進させていく力があります。放送用字幕についても、そうした状況にあるのではないでしょうか。